浜崎 議員の一般質問と答弁 | ||
◯35番(浜崎太郎)登壇 みらい福岡市議団の浜崎太郎です。私は、区役所、市民センターなどの駐車場問題について、アビスパ福岡への支援について、要介護認定になるおそれの高い高齢者に対する施策の強化についての以上3点につきまして質問をいたします。昨日の質問と重なる部分が幾つかありますが、よくお聞きいただくと少し違っておりますので、最後までよろしくお願いいたします。 まず、区役所、市民センターなどの駐車場問題についてお尋ねします。 多くの市民の方々が利用する区役所、市民センター及び地域交流センターにおいては、現在その施設を利用し、訪問先の所属の承認印などがあれば無料で駐車場を利用することができるようになっています。駐車場が無料だということは、利用する住民にとって非常にありがたいサービスではありますが、一方、現状では幾つかの点で問題があると考えています。それは、私がよく利用する雑餉隈にある博多南地域交流センター、さざんぴあ博多の駐車場のことです。ここでは乳幼児健診などが行われていますが、小さな子どもを連れて車で来場する方がほとんどで、そのときはかなりの時間、駐車で待たされるのが現状です。 また、図書館が開館してから駐車したまま、本を読んだり新聞を読んだりして1日を過ごす人がいます。図書館においては、駐車券は利用者が自分で機械に通して許可を受けるようになっています。また、グループで体育館を利用する団体は、1日競技が終了するまで駐車したままとなることもありますし、大ホールを1日借り切って行事を行っている方々も、車を朝からとめ続けていることもあるのではないでしょうか。 限られた駐車台数の中で長時間利用による独占的な利用や、たまに施設利用者ではない人による目的外の駐車場利用があるらしく、駐車待ちの要因になることもあると考えています。このようなことにより駐車場は占有され、後から利用しようと来たほかの利用者は長い時間駐車を待たされる、これは市民サービスの点からいかがなものでしょうか。また、このことによって駐車待ちの車が周辺道路にあふれ、交通渋滞を引き起こしたり、不法駐車などが発生し、施設周辺の生活環境にも悪影響を与えていることがあるようです。 そこでまず、区役所、市民センター、地域交流センターなどの駐車場の利用状況について、駐車待ちや周辺道路への影響の状況、また長時間利用者や目的外利用者の現状をお聞かせください。 次に、アビスパ福岡への支援についてですが、我がまち福岡での生活にはプロスポーツは切っても切れない関係であることは言うまでもありません。ことし8年ぶりに日本一に輝いた福岡ソフトバンクホークスを初め、サッカーのアビスパ福岡、バスケットボールのライジング福岡など、多彩なプロスポーツ球団が存在し、年間を通して多くの観客を魅了しています。このように福岡市はスポーツ王国と呼ぶにふさわしい環境でありますが、一方で今シーズン残念ながらアビスパ福岡はJ2への降格が決定してしまいました。 アビスパ福岡が福岡市を本拠地として活動を開始してから17年が経過しております。一時期は「落ちないアビスパ」と言われ、受験生に人気になるほど粘りのある成績を残していましたが、ここ10年はJ1に上がっても、翌年にはまた降格を繰り返しています。チームが再びJ1に復帰し、日本サッカー界の頂点であるJ1優勝を果たすためには、サポーターの皆さんに加え市民の熱い声援とともに、行政の支援が不可欠であり、もっと応援体制を強化するなど、市民一丸となった支援がさらに必要だと考えています。 そこで、過去3年間におけるホームゲームでの観客数及び本年度の最も観客が多かった試合ベスト3の観客数、そしてアビスパ福岡に対して福岡市が行っている支援内容についてお尋ねをします。 次に、要介護認定になるおそれの高い高齢者に対する施策の強化についてですが、私は議員になって以来、地域の方々とお話しする機会が当然多くなりました。長年、福祉に携わっておりましたので、殊さら地域の高齢者の方々や地域の福祉を支える民生委員、自治会、老人クラブの方々のお話をお伺いするたびに考えさせられることもたくさんあります。 その一つに、高齢者の中でも要介護認定を受け、要支援や要介護の状態であると認定された方にはさまざまな施策があるのに対し、要介護認定には至ってはいないが、日常生活に多少なりとも支障が出ている高齢者の方々、いわゆる二次予防事業対象者、要介護の一歩手前の方々には残念ながらほとんど施策というものはないということがわかりました。 確かに要介護認定を受けられた方は、より状態が厳しい方ほど手厚い施策を受けられる、これは福祉の基本です。しかしながら、地域の皆さん方のお話をお聞きしていると、ここで何とか先に手を打っておけば要介護認定に至らず現状を維持できるという人たちが、要介護認定を受ける一歩手前の方々に多いというのもまた事実なのです。 介護保険の制度では、要介護認定を受けられればこういうサービスが受けられますよという要介護の状態になるということが前提になっているからです。 福岡市でも、介護予防についていろいろと工夫もされてあるのでしょうが、皆さんの声を総合すると、要介護認定を受ける一歩手前の方々への施策が余りにも薄いのではないかと思うわけです。そこでまず、要介護認定を受ける一歩手前の方々に対する施策は何をされているのか、お伺いいたします。 また、皆さん方のお話を伺っていますと、特に要望として強いものは、居宅で生活する上で転倒を防止するための手すりなどのちょっとした住宅の工夫に対する補助なんです。ある方はこう言われました。自宅で転倒して要介護状態になった。施策はいろいろ受けられるようになったが、要介護状態になったことは決してうれしくはない。いつまでも元気でいるのが一番いい。私は、本当にそうだなと心から思っております。要介護状態になることを望んでいる人なんかだれ一人いません。ならば、140万の大都市福岡で手すりをちょっと補助するなど、こういった施策は何らかの工夫で可能ではないのかというふうに思ったわけです。 そこで、少し調べてみますと、高齢者が寝たきりになり、介護が必要となる原因の一つとして、転倒などによる骨折があり、この転倒を予防するための手すりの取りつけや段差解消について、介護保険制度の中には住宅改修費の支給という制度があるのですが、これは先ほど申し上げましたとおり、要介護認定を受けた人のみが対象でありました。そして、介護保険の制度が全国統一の制度であるので、要介護認定を受ける前の方々を対象とすることが非常に困難であることもわかりました。 しかし、同時に福岡市では、福岡市独自の施策として、現在、住宅改造助成事業が行われていることもわかりました。そこで、この住宅改造助成事業の概要として、その目的、対象者、助成額がどのようなものなのかお尋ねをいたします。また、この事業の実績として、助成件数、助成額、助成内容をお示しください。あわせて、住宅の改修や改造は専門的な知識も必要ではないかと考えますが、その相談体制についてもお伺いをいたします。 以上で1問目を終わり、2問目以降は自席にて行います。 ◯市民局長(阿部 亨) まず、区役所、市民センターなどの駐車場についてのお尋ねにお答えいたします。 駐車待ちや周辺道路への影響、長時間利用や目的外利用の現状につきましては、まず、区役所駐車場では特に3月、4月の繁忙期など満車状態となり、長時間の駐車待ちが発生し、さらに駐車待ちの車両による周辺道路の渋滞や迷惑駐車が起きております。 市民センター、地域交流センターの駐車場におきましても、多くの方が利用されるホールの利用時や隣接する体育館で競技大会が開催される場合などは満車状態となり、会議室や図書館を利用される方からの苦情が寄せられたり、駐車待ちの車両による周辺道路の渋滞や迷惑駐車が発生している施設がございます。必要以上の長時間利用や目的外利用があった場合につきましては、利用者への注意などをしているものの、トラブルとなることも多く、その排除は困難な状況でございます。 次に、アビスパ福岡への支援に関するお尋ねにお答えいたします。 まず、アビスパ福岡のホームゲームにおける観客数につきましては、平成21年の観客数は全25試合で19万4,071人、平成22年は全18試合で15万8,777人、23年は全17試合で17万7,054人となっております。1試合平均では、平成21年は7,763人、22年は8,821人、23年は1万415人と、徐々に増加してきております。 平成23年における観客数の多かったベスト3でございますが、7月31日の名古屋グランパス戦が1万9,421人、5月15日のガンバ大阪戦の1万8,403人、11月26日の浦和レッズ戦の1万7,177人となっております。 次に、アビスパ福岡への福岡市による支援といたしましては、観戦招待事業を初めとして、少年少女サッカー教室、親子サッカー教室、シニア健康教室など、地域に根差したホームタウン活動に対しまして支援を行っているところでございます。以上でございます。 ◯保健福祉局長(井崎 進) 要介護認定を受ける一歩手前の高齢者に対する施策として何があるのかというおただしでございます。 要介護認定を受ける一歩手前の方、いわゆる二次予防事業対象者に対する施策につきましては、要介護状態となることを予防する目的で、運動機能向上や栄養改善、口腔機能向上の介護予防教室を医療機関やスポーツジムなどで実施しているところでございます。また、外出が困難な方には、保健福祉センターより保健師や健康運動指導士、栄養士などが訪問して訪問運動生活支援を実施しており、身体機能の向上を図るよう支援をしているところでございます。 次に、住宅改造助成事業についてでございますが、まず、その目的につきましては、身体機能の低下した高齢者の世帯に対し、改造費用の一部を助成することで、高齢者の自立の助長や介護者の負担軽減を図るものでございます。助成の対象者は、介護保険における要支援、要介護の認定を受けた65歳以上の方となっております。また、助成額につきましては、所得に応じて助成率の制限がございますが、30万円を上限といたしております。 次に、その住宅改造助成事業の実績でございますけど、平成22年度の助成件数は166件で、助成額は決算額で2,880万8,000円でございます。助成内容は、主なものとして手すりの取りつけや浴槽の交換などでございます。また、相談体制につきましては、各区役所の福祉・介護保険課のほか市民福祉プラザの3階にございます住宅改造相談センターにおいて、建築士、介護福祉士などの専門相談員が対応いたしております。 以上でございます。 ◯35番(浜崎太郎) まず、区役所、市民センターなどの駐車場問題についてですが、先ほどの答弁で、現状では、どこの区役所、市民センターもある程度問題を抱え、駐車場の確保に苦慮してあることがわかりました。 これらの駐車場の抱える問題を抜本的に是正するためには、新たに駐車場用地を取得するなどして駐車台数をふやすことなどがあるとは思いますが、現在の福岡市の厳しい財政状況の中、なかなか困難ではないかと考えています。しかし、市民サービスを向上させるために放置されてはならない問題です。そこで、これら区役所、市民センター及び地域交流センターといった公共施設の駐車場の問題を解決する一つの方策として、駐車場の有料化の推進を提案いたします。 駐車場を有料化することにより、駐車される方々はより短く、必要最小限の利用となるよう努められるでしょうし、施設利用者以外の目的外利用者の駐車を減らすことができれば、限られた駐車スペースを有効に利用できることになります。これにより駐車場利用が適正になされ、市民サービスの向上につながると考えるからです。 駐車場の有料化と申しましても、単純にすべての利用者に対して一律に有料化してはどうかというものではありません。区役所には住民登録など市民生活に必要な手続で来られる方々もおられますので、一定時間までは無料にするなどの措置を行う必要があると考えます。しかし、市民センターや地域交流センターにおいては、図書館、会議室、スポーツジムや体育館などは、個人の趣味、娯楽などにより利用する傾向が高いものなので、受益者負担の観点から積極的に有料化を進めるべきではないでしょうか。一方で、障がいのある人たちには駐車場料金を免除することや乳幼児健診への参加者、または市役所の主催事業への参加者などへの有料化の対応は工夫が必要だろうと考えています。 既に本市の施設において、舞鶴公園、貝塚公園など駐車場の有料化を導入している施設があり、長時間利用者や目的外利用者に対して一定の効果が上がっているのではと思います。今回質問している区役所、市民センター及び地域交流センターについて、他の政令指定都市などで既に先行して導入している事例があると聞いておりますので、その具体的事例と、その状況を教えてください。 次に、アビスパ福岡への支援、アビスパ福岡は地域に根差したスポーツクラブとして、ホームタウン活動など各種の事業に積極的に取り組んでいることは承知しておりますが、J2に降格する来シーズンは、観客動員数は非常に厳しい状況になるのではないかと予想されます。 一方、九州内でJリーグを有する他の都市に目を向けると、サガン鳥栖は悲願のJ1昇格を決定しており、まちじゅうが活気に満ちあふれています。鳥栖は交通アクセスに恵まれており、博多駅からJRを利用すると快速で29分、片道540円で鳥栖駅に到着し、駅からは徒歩3分で本拠地ベストアメニティスタジアムに入場できることから、来シーズンは福岡市からも多くのサッカーファンがJ1の試合を見に鳥栖市を訪れることになるかもしれません。 アビスパ福岡の本拠地であるレベルファイブスタジアムも、球団の努力と関係企業の協力を得て臨時バスの運行や定額で便利なアビスパ応援タクシー制度を実施するなど、交通アクセスは決して悪くはありません。しかし、有名選手が集まるJ1の試合を多くの人が鳥栖に見に行くのは必然であります。 また、福岡県内には、北九州市に本拠地を置くギラヴァンツ北九州も着実に力をつけてきており、このままではアビスパ福岡は九州Jリーグ5都市の中で、もしかしたら埋没してしまうのではないかと心配をしております。 レベルファイブスタジアムを満席にし、再びJ1の舞台に立つためには、サポート体制を強化する必要があるのではないでしょうか。 ホークスも福岡市に移転した当初は、ファンに受け入れられるまで多くの労苦があったと伺っておりますが、今では毎年、優勝を争う強豪チームに成長し、新聞やテレビで取り上げられない日はないほどメディアに浸透しており、地元球団として野球ファンだけでなく多くの市民が郷土の誇りとしてチームを見守っています。 これに対してアビスパ福岡はこの17年間、J1に常に定着することができませんでした。この現状を打破するため、これまでを振り返り一体何が足りなかったのか、市民に何ができるのか、どうすれば試合会場に足を運んでもらえるのか、今こそ考え、思い立つべきではないでしょうか。 そこで、アビスパ福岡を名実ともに市民球団として育てるために、どのように考えているのか、御所見をお伺いします。 次に、要介護認定になるおそれの高い高齢者に対する施策の強化についてですが、要介護認定を受ける一歩手前の方々に対し、ソフト面での施策はいろいろ行われているようで、福岡市として努力をされていることはわかりました。一定の評価はいたします。しかしながら、私はそれだけでは少し足りないと思うのです。 高齢者の人口が年々増加している中で、私は、介護が必要となることをできるだけおくらせる必要があり、要介護認定を受ける一歩手前の方々に対する介護予防の施策は、いろいろと取り組んでおられるソフト面での施策と同様に、ハード面の施策についても、もっと充実されてよいのではないかと考えております。 そういう視点から申しますと、1問目でお尋ねした現在行われている住宅改造助成事業の要件だと、要介護認定を受けた人しか助成を受けられないということになっておりますが、要介護認定を受けたから手すりが必要になるのではなくて、要介護認定を受ける一歩手前の方だからこそ、予防策としての手すりが必要なのです。 ここで、私が調べました他の都市の助成状況について申し述べます。東京都葛飾区では介護保険による要介護認定を受けていない人についても、在宅生活を続ける上で必要な人については、手すりの取りつけや便器の洋式化など住宅改修費の助成を行っているとのことでした。助成限度額は20万円であり、一人につき助成は1回限りといった条件も付されているようでした。 そのほかにも、ちょっと調べただけで、東京都の特別区を初め、埼玉県本庄市、春日部市、福岡県内でも飯塚市、糸島市、篠栗町、粕屋町などで実施されています。 私は、要介護認定を受けていない人すべてを対象に、福岡市が手すりや段差解消の手助けを行うべきだと主張しているわけではありません。今、例示しました東京都葛飾区のように1回限りの助成であったり、所得に応じた助成や所得制限、そして対象者を要介護認定を受ける一歩手前の人に限るなど対象者を絞り、介護予防の観点から本当に必要な人に支援するということを申し上げたいのです。 要介護認定を受ける一歩手前の段階から自宅に手すりなどがついていて初めて介護予防に大きな力を発揮する、その結果、要介護認定の人が少しでも少なくなる、これは福岡市の財政面からも非常に望ましいことではないでしょうか。 そこで、政令指定都市で要介護認定を受ける一歩手前の方を対象としている都市の助成状況はどうなっているのかをお伺いします。 また、これまで私が申し上げてきましたことは、非常に財政状況が厳しい中、要介護認定に至る前に投資をして施策を打っていくことが、結果として大きな財政効果として返ってくるのではないかということなのです。 そういうことからも、まずは現在、福岡市の施策では要介護認定を受けた人しか補助を受けられない助成を、枠を広げるという内容で、認定を受けていない方々を対象に市独自の介護予防事業として推し進めるときではないでしょうか。ぜひとも要介護認定を受ける一歩手前の方も対象に加えるべきだと考えますが、御所見をお伺いいたしまして、2問目を終わります。 ◯市民局長(阿部 亨) 市民センターなど駐車場についてのお尋ねでございますが、駐車場の有料化を導入している政令指定都市の事例につきましては、区役所駐車場では、川崎市、横浜市、大阪市など8都市が導入をいたしております。市民センターにつきましては、福岡市の市民センターに類する施設を持つ8政令市の中で有料化しておりますのは名古屋市で、また札幌市、川崎市、神戸市では、複合施設に入居している施設のみ有料化を行っております。 導入状況につきましては、駐車場の混雑緩和などに効果があっていると聞いておりまして、平成21年5月から有料化を実施しております川崎市の市役所、区役所の事例では、長時間駐車が減り、有料化前は1時間以内の利用者が約60%あったものが、有料化後は75%となったということであります。 次に、アビスパ福岡への支援に関するお尋ねでございますが、アビスパ福岡は、市民50万人の署名とともに市議会において招致決議がなされ、官民が一体となって誘致をした市民球団でございます。アビスパ福岡は、青少年の健全育成や市民スポーツの振興に寄与するとともに、都市の魅力を高め、福岡市のまちづくりに大きく貢献をいたしております。 今後とも、選手が市民と触れ合う機会を一層設けていただくなど、ホームタウン活動の充実を図り、アビスパ福岡が地域に根差した市民から愛される球団となるよう、そして多くの市民の皆さんに応援をしていただけるよう市としても支援に努めてまいります。以上でございます。 ◯保健福祉局長(井崎 進) 要介護認定を受ける一歩手前の高齢者を対象として、手すりの取りつけなどの住宅改造助成を行っている都市は、19政令市ございますけど、その中で相模原市、新潟市、京都市、大阪市、堺市の5都市でございます。 それぞれの都市の助成の内容等でございますけど、対象者でありますとか、所得による制限でありますとか、あるいは助成回数など、そこそこでさまざまな制度内容となってございます。 これを福岡市としても現在あります住宅改造助成事業の対象に加えるべきではないかとのおただしでございます。住宅改造助成事業の対象の拡大につきましては、相談窓口となっている区役所や住宅改造相談センターにも、要介護認定を受ける一歩手前の高齢者に対してもトイレや浴室等における手すりの取りつけなど、住宅改造助成事業の対象にしてほしいという声が多く寄せられていることや、また介護予防の上でも効果があると見込まれるため、必要な方に必要な支援を推進していくという議員御指摘の考えのもと、他都市の状況などもう少し勉強させていただきながら検討させていただきたいと思っております。よろしくお願いします。 ◯35番(浜崎太郎) 区役所、市民センターなどの駐車問題についてですが、冒頭申し上げたように、現在、区役所や市民センターなどの公共施設の駐車場は幾らとめても無料であるがゆえに、限りのある駐車場が長時間利用者や施設を利用しない目的外利用者に駐車スペースを占有されることもあり、有効に使われていないのが現状だと思います。この問題を是正し、利用者の利便性を高めていくために、一定時間を超えた場合の駐車場使用の有料化を進めることが有効な方法であると考えます。 聞くところによると、区役所の駐車場については、適正利用や公有財産の有効活用の観点から、導入可能な区より順次有料化を実施していくための準備が進められているとのことですが、地域交流センターや市民センターの駐車場についても同様に適正な利用を促進し、利用者のサービス向上のために一定時間を超えた駐車場使用の有料化を進めるべきだと考えますが、いかがでしょうか。今後の方向性について所見を求めます。 次に、アビスパ福岡への支援についてですが、福岡市は多彩なプロスポーツが存在する恵まれた環境にあり、これら貴重な資源を最大限に活用することが大切です。私は先日、レベルファイブスタジアムのホーム最終戦、アビスパ福岡対浦和レッズの試合を観戦いたしました。この試合は、対戦相手がJ1でも有数の人気チームであったこともあり、1万7,000人を超える観客がスタジアムに詰めかけました。ここで驚いたことは、球場の3分の1が赤い応援用ユニホームを着た浦和ファンであったことです。応援するチームへの思いがとても感じられました。また、多くのサポーター、ファンとして福岡に来られ、夜終わる試合を観戦して、少なくとも福岡に1泊をし、食事をされる観点から、アビスパホームゲームは重要な観光資源とも言えます。 そして、もう一つ感じたことは、観客の年齢層がとても若いということです。スタンド全体そうですが、特に私が観戦したゴール裏の席の多くの観客は10代、20代でありました。これからの福岡を担う若い世代にとても人気があることがわかります。市民はサッカーを身近なスポーツとして受けとめ始めています。 今後、世界で最も普及しているスポーツであるサッカーを通して、福岡市の活力や魅力を若い力と創造していくことも可能であると考えます。市議会としてもアビスパ福岡支援議員連盟を結成し、市民とともにチームを応援しており、これからも多くの市民にサッカー観戦を楽しんでもらいたいと願っています。チームが活躍することでアビスパ福岡が市民の日常会話に欠かせないより身近な存在となり、まちじゅうがサッカーに関する情報でにぎわうことになれば、福岡市ももっと元気なまちになります。 高島市長もホーム最終戦、最後まで観戦をされました。ことしも数回スタジアムに足を運ばれたと聞いております。ぜひ市民のトップとして率先してアビスパ福岡の来シーズンの奮起を促すとともに、福岡市がチームに対する市民の関心や応援の機運を醸成し、積極的に支援していただくよう願いたいのですが、市長の御所見をお伺いします。 次に、要介護認定になるおそれの高い高齢者に対する施策の強化についてですが、私は地域の皆さんのお話をお伺いし、高齢者が住みなれた地域で元気に生きがいを持って自立した生活を送っていくことがいかに大切なことであるか、また、そのための健康がいかに大事なものか、本当に地域の方々から教えていただきました。 今回の質問で福岡市でも、介護予防に向けた取り組みとしていろいろとなされていることもわかりましたが、現在、力を入れておられる各種の教室や大会は、多くの方の目にとまるところで実施されております。しかし、人は生活の大部分を自宅で過ごしています。残念ながら家の中のことはよく見えません。私は、多くの方たちとの語らいを通して、人の目が届かないところで転倒に気をつけながら何とか生活をしている高齢者の方がいる、むしろ、そういう人のほうが多いというところに気づかせていただきました。高島市長、私は、この見えないところだからこそ温かい手を差し伸べていただきたいと思います。 要介護認定を受ける一歩手前の方々は、老いと直面しながらも自分の力でしっかり生きていこうと考えられている方々であります。しかし、制度上では介護保険制度のはざまに立たされた方々でもあります。このような方々に対し、市長が目標とされてある安心、安全のまちづくりの環境推進のためにも、さらなる施策の充実を図るべきであるということを申し上げ、最後に市長の御所見をお伺いいたしまして、私の質問を終わります。 ◯市民局長(阿部 亨) 駐車場有料化についてお答えをいたします。 市民センター、地域交流センターの駐車場につきましては、議員御指摘のとおり、限られた駐車スペースを効率的に利用していただくという観点から、有料化は一つの有効な方策と考えております。今後、利用形態の分析に基づく減免措置のあり方、駐車場を有する他の公共施設とのバランス等を考慮に入れ、実施に向けた検討を早急に行ってまいります。以上でございます。 ◯市長(高島宗一郎) アビスパ福岡なんですけれども、5年ぶりのJ1ということで、ことしは福岡力というテーマで戦い、そして非常に期待をしていたわけなんですけれども、残念ながらJ2に降格をすることになってしまいました。御指摘のとおり、私も最終戦を見に行って、やはり浦和レッズのファンのあれだけの数が埼玉から来ているというのは、この熱は本当にすごいなと率直に私も感じましたし、ぜひやっぱりアビスパ福岡もこのようになってほしいなというふうに思ったのが率直な感想でございます。 J2に降格することによってお客さんが来期減るんじゃないかという御心配の御指摘が浜崎議員からありました。もちろんそれは同じように懸念しているわけなんですけれども、例えば、浦和が仮にJ2に落ちたとして、では、あの浦和のファンが来なくなるかというと、あれを見ているとやっぱりそれでもずっと応援している気がするんですよね。そういった意味では、本当のアビスパのファンというのをつくっていかなきゃいけない。どうしたらそういったファンになるのかということなんですけど、やっぱりプレーの一つ一つに最後までボールに食らいついて、そして一生懸命練習してきたその成果をプレーとして出すそのプロの技とか、それから、あきらめない闘魂というか、ファイティングスピリッツを、これが、この一つ一つのプレーが本当のファンというものをつくっていくんじゃないかというふうに考えているんですね。ですから、来期はJ2ですけれども、何としても1年でJ1に戻って、そして、そういったファンに対して本当に熱い思いになるようなプレーをぜひしていただきたいというふうに思っています。 ことしはちょうどアビスパが非常に苦しいときに、逆にホークスは非常に勢いがいいということで、アビスパのファンにとっては、ことしは非常にまた特別そういった意味でもつらい1年だったというふうに思うんですね。ホークスは、つらい時期も非常に何回かあったけれども、今このように優勝を争えるチームになって、ことしはあのようにすばらしいパレードも地域から、地元からしてもらったということもあります。ぜひアビスパも1年でJ1に戻って、そしてJ1で優勝して日本一となったときには、またパレードということで地元としてもみんなで喜べるようなそれを目指して、ぜひアビスパには来期頑張っていただきたいというふうにエールを送りたいと思います。 それから、今後、超高齢社会を迎えるに当たって、地域において高齢者の方が本当に自分が住んでいる地域で元気に生き生き暮らしていける、暮らし続けていけるということは、これはまさに私もそういった地域を目指していますし、福岡市の健康福祉のまちづくりの目指すところ、安心、安全なまちづくりという意味でも大切なことだというふうに考えております。 そういった意味では、今回、浜崎議員から御提案いただきました住宅の改造費用の助成も含めて、要介護認定を受ける一歩手前の高齢者に対する施策、これを充実するなど、高齢者に優しい環境づくりに努めていきたいと考えます。以上です。 |
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