国分 議員の質問と答弁

◯46番(国分徳彦)登壇 盛大な拍手ありがとうございます。去る9月8日、2020年のオリンピック及びパラリンピックの開催都市が東京に決定しました。これを機に、日本全体の経済の再生と東日本大震災の復興がさらに進むことを切に願います。
 それでは、質問に移りたいと思います。
 私は、みらい福岡市議団を代表して、緑化地域制度について、地域との共働による公園づくりについて、UR若久団地の建てかえについて、野間二丁目交差点について、九州がんセンターの建てかえについて、以上5点について質問いたしますので、当局の明快な回答を期待いたします。
 まず、緑化地域制度についてお尋ねします。
 この緑化地域制度とは、建築物の新築や増築を行う際に一定の緑化を義務づけるもので、福岡市における導入検討状況について、私は平成20年度以降、これまで4回にわたり質問してまいりました。これまでにいただいた答弁では、名古屋市、横浜市、世田谷区の3都市において緑化地域制度を導入済みで、都市の緑化推進に効果が上がっているとのことでした。また、本市においても、公園整備などの公共事業による緑化に加えて民有地における緑化を進めていくことが必要との認識であり、有識者による検討委員会を設置し、広く意見を伺いながら導入に向けて検討していくとのことでした。この間も全国的に緑化を義務化する動きが進んでいることと思われますし、本市においても、ここ数年間検討を重ねてきたわけでありますが、現在、全国における緑化地域制度の導入状況はどうなっているのか、また、本市においては、どのような検討状況になっているのか、お伺いいたします。
 次に、地域との共働による公園づくりについてお尋ねします。
 公園の再整備については、これまでも何度か尋ねてまいりましたが、福岡市では、老朽化していたり、地域のニーズに応えられずに利用頻度が落ちている公園について、地域の熱意なども考慮しながら、必要性が高いところから順次再整備を実施しているとの答弁をいただいております。
 公園の再整備に当たっては、再整備した後も地域から末永く愛される公園づくりを目指すことが大切だと私は考えております。
 地域に公園への愛着を持っていただければ、地域の公園は地域が守り育てていくという機運が生まれますし、地域住民に公園の維持管理の一翼を担っていただければ、昨今の厳しい財政状況下にあっても、まめに手入れがされて気持ちがよく、さらに地域から愛される公園につながっていくのではないかと期待します。
 そこで、地域に愛着を持っていただけるような再整備を目指すためには、地域と行政による共働の公園づくりが大切になってきますが、そのような取り組みの一つとして、南区を代表する公園であり、地域に愛され、愛護活動も盛んに行われている野間大池公園の例があります。
 これまで、地域と行政が共働して再整備のプランづくりを進めてこられたことと伺っており、昨年10月の決算特別委員会でも周辺の町内会や自治協議会などとの協議を踏まえて設計に取り組んでおり、着実に整備を進めていきたいとの答弁をいただきましたが、この野間大池公園の再整備について、現在の状況及び今後どのように進めていかれるのか、お伺いします。
 次に、UR若久団地の建てかえについてお尋ねします。
 UR若久団地建てかえ事業は、敷地面積約9ヘクタール、住戸数1,000戸を超える大型団地の建てかえ事業であり、地元にも大きな影響を与える事業です。そのため、地域住民の関心は非常に高く、地元自治協議会に設置された若久団地再開発対策委員会においても、さまざまな意見や要望が出され、熱心に協議されているところであります。そうした中、市の関係各課におかれては、団地やその周辺住民の意見を踏まえながらしっかり対応していただいており、大変感謝申し上げます。
 そこでお尋ねしますが、若久団地建てかえ事業の現在の取り組み状況をお伺いします。
 次に、野間二丁目交差点についてお尋ねします。
 福岡市は、道路や鉄道、文化、スポーツ施設などの社会資本や公共交通ネットワークの充実、大学や商業機能の集積などにより、国内外から住みやすい都市としての評価を得ています。しかしながら、7区の中で唯一地下鉄がない南区は、陸の孤島とも呼ばれており、住民の日常の交通手段はバスか自家用車、もしくは徒歩に頼るしかありません。中でも、西鉄大牟田線からも遠い南区の西部、南部地域では、高齢化とも相まってバスの路線網や運行本数の充実など利便性の向上が求められているほか、人や車の円滑な通行のために道路や交差点の機能向上が必要となっています。
 ところが、実態はどうでしょうか。私の住む地域も車の通行量が多く、筑紫丘トンネルそばの野間二丁目交差点では、特に朝の通勤時間帯において大変な渋滞となっています。具体的に言いますと、屋形原方面から野間二丁目交差点を車両が右折する際、信号が青になっても1回では右折できず、多いときは4、5回待たなければならず、同じ制御装置で操作されている一つ手前の信号から連続して20台ほどの車が連なる渋滞を引き起こしています。この野間二丁目交差点に右折レーンはありますが、長さが短く、車が8台ほどしか入れません。また、同交差点の信号が青で、右折可能な状態でも、すぐ手前の信号が赤の場合は、そこで待機しなくてはなりません。
 このように、野間二丁目交差点は右折車両がかなり渋滞することから、右折しようとする車両はあえてそのまま同交差点を直進し、その先の信号のないところで右折している状況です。対向する3車線をまたいで歩道を横断し、小学校の通学路に入り込み、そこを通り抜けて筑紫丘トンネル方面へ左折し、日赤通りへ向かうもので、歩道を歩く歩行者や児童の安全確保の観点から、地域の方々が大変不安視されています。
 こうした状態が慢性化しているため、近隣の住民から、同交差点の右折車両がスムーズに流れ、渋滞が緩和されるよう要望が出されているということですが、いまだ改善が見られません。市は、この筑紫丘トンネルそばの野間二丁目交差点における渋滞の状況を認識しておられるのでしょうか。また、住民からどのような要望がなされ、どのような対応をとられているのか、お尋ねします。
 次に、九州がんセンターの建てかえについてお尋ねします。
 さまざまな疾病がある中、悪性新生物、いわゆるがんというものは国民的な病であり、昭和56年より日本人の死亡原因の第1位となっています。年間30万人以上の方が亡くなっており、生涯のうち2人に1人はがんにかかると言われますが、近年は早期発見、早期治療により生存率は目覚ましく向上しています。医療技術は日進月歩で進み、放射線療法や化学療法など、幅広い治療法が可能となっており、患者からは、より専門性の高い医療機関が求められております。
 そうした中、今般、南区にある独立行政法人国立病院機構九州がんセンターに建てかえの計画があると聞きました。当該施設は昭和47年に設立され、内科、外科を初め20の診療科目を標榜し、411床の病床を有する地域にとって重要な医療施設となっております。
 今回の建てかえに当たり、既存の診療機能に加え、新たな機能が強化されることと思われますが、地域の患者にとってより利用しやすい施設となるよう、病院全体のスキルアップが図られることを期待しております。
 そこでまず、建てかえに至った経緯と今後の計画、並びに建てかえ後に強化される病院の機能についてお伺いします。
 以上で1問目の質問を終わり、2問目からは自席にて行います。

◯住宅都市局長(馬場 隆) まず、緑化地域制度についての質問にお答えいたします。
 全国における緑化地域制度の導入状況につきましては、平成20年10月に名古屋市が全国に先駆けて導入し、平成21年4月には横浜市が、平成22年10月には東京都の世田谷区が導入しており、平成24年10月には全国で4都市目となる愛知県豊田市が導入しているところでございます。
 次に、福岡市における検討状況についてでございますが、既に制度を導入している都市の経緯や課題などについて分析するとともに、多くの建築事例をもとに建物用途別に敷地における緑化率のシミュレーションを行っております。
 あわせて、用途地域など都市計画制度との整合性や、制度導入による建設費、維持管理費への影響についても検証を行っております。
 また、平成24年度から最新の衛星写真を用いて全市の緑被率の状況調査を行っており、この調査結果等をもとに地域ごとの特性、用途地域別や建物用途別の状況などについて整理、分析を行っているところでございます。
 次に、野間大池公園の再整備における現在の状況及び今後の進め方についてお答えいたします。
 野間大池公園は現在、地域の憩いの場として四季折々の花が楽しめ、また防犯の面からも安心して利用できる公園として維持されておりますが、これは地域の方々による日ごろの積極的な花壇づくりや管理活動のたまものであると考えております。
 今回の野間大池公園の再整備に際しましては、今後とも、地域の方々に主体的にかかわっていただける公園となりますよう、計画案作成の段階から地域の要望把握や意見交換を行ってまいりました。
 平成25年2月には、最終の再整備計画案について周辺の町内会や自治協議会の了解をいただいた後、工事を実施するための詳細設計を行いました。そして、平成25年7月から8月にかけて具体的な工事内容やスケジュールについての説明を行い、9月に工事に着手したところであります。
 工事スケジュールといたしましては、平成25年度は、東側のグラウンド及び公園の南側に位置するちびっこ広場やわんぱく広場と、これらを接続する園路などの改修工事を行います。平成26年度は、公園西側グラウンド及び東側に位置する園路などの改修工事を予定しております。平成27年度は、公園北側の大池通りに面した歩道空間の拡幅及び桜並木沿いの園路などの改修工事を予定しております。このように全体の整備完了までには3年程度かかる見込みでありますが、地域の方々には一日も早く利用していただけるよう、工事が完了した区域から速やかに利用開始することとしております。
 今後とも、地域への連絡を密に行い、工事の際には十分な地元説明を行うなど丁寧な対応に努めながら、地域に親しまれる公園づくりを目指して、地域と行政による共働の公園づくりに取り組んでまいります。
 次に、UR若久団地の建てかえ事業につきましてお答えいたします。
 建てかえ事業の現在の取り組みといたしましては、先行して着手しております敷地の北側半分について、既存建物の除却工事を終え、現在、造成工事中であり、平成25年中には建築工事に着手する予定と聞いております。
 また、平成24年12月には、緑豊かでゆとりのある空間の創出や住宅ニーズの多様化への対応、医療、福祉関連施設等の誘導などを目的とした地区計画を決定しております。福岡市といたしましても、良好なまちづくりを誘導するため、UR都市機構に対して、地元自治協議会が設置している若久団地再開発対策委員会への情報提供や意見交換を十分に行い、事業を円滑に進めるよう引き続き協議、指導を行ってまいります。以上でございます。


◯市民局長(四宮祐司) 野間二丁目交差点についての御質問にお答えします。
 野間二丁目交差点における渋滞の状況についてでございますが、議員御指摘のとおり、朝の通勤時間帯に屋形原方面から野間二丁目交差点を車両が右折する際、1回では右折できず、手前の信号から連続して右折車両の渋滞が生じていること、また、渋滞を避けるため、そのまま同交差点を直進し、その先の信号のないところで右折している状況であると認識をいたしております。
 次に、住民からの要望についてでございますが、平成24年6月に若久校区交通安全推進委員会から南区役所に、野間二丁目交差点の渋滞緩和及び児童の安全確保のため、通学路に迂回する車両の通行規制についての要望が出されております。
 この要望を受けまして、同交差点を管轄している南警察署とともに現地確認を行い、協議を行っております。
 現在、福岡県警察本部におきまして、同交差点の信号機及び同じ制御装置で操作されている一つ手前の信号機について制御時間の見直しなど、渋滞緩和に向けた調整が行われると聞いております。以上でございます。


◯保健福祉局長(中島淳一郎) 九州がんセンターの建てかえに関する御質問にお答えいたします。
 九州がんセンターにつきましては、開設主体が独立行政法人国立病院機構であることから、医療法に基づく変更承認の事務は九州厚生局が行うこととなっております。
 同病院からは、建物は既に40年以上が経過し老朽化しているため建てかえを計画しており、平成25年10月に着工し、完成予定は平成27年10月と聞いております。
 新病院は地上7階建てで、免震構造を備えており、医療面では最新の放射線機器の導入や外来化学療法センターの拡張、緩和ケアに対応できる病室の設置など、さまざまな機能強化が図られると伺っております。以上でございます。


◯46番(国分徳彦) まず、緑化地域制度についてですが、全国的にも緑化地域制度の導入は着実に進んでおり、本市においても鋭意検討が進められておりますが、この間も緑の減少は続いています。
 福岡市新緑の基本計画では、昭和60年から平成19年までの22年間で約1,429ヘクタールの緑が減少していると報告されています。
 ことしの福岡市の7、8月の平均気温は、いずれも30度と、2カ月連続して日本一の暑さを記録したとのことでした。もちろん原因は異常気象によるものではありますが、このような猛暑にあっては、より一層緑のありがたみを感じさせられました。緑は、潤いのある生活環境づくりや都市の魅力づくりなどの効果に加え、ことしのような暑熱環境の緩和にも一役買っているのではないかと思います。
 さまざまな観点から、緑の必要性が高まる中で、民間の力をかりながら効率的に緑豊かな都市づくりを進めることができる緑化地域制度について、私は、本市においても一日も早い導入を図るべきと思いますが、今後どのように進めていかれるのか、御所見をお伺いします。
 次に、地域との共働による公園づくりについてですが、野間大池公園の再整備プランづくりに当たっては、市役所の方々が地元と熱心に協議を行っていただきました。私が地元から伺った話では、昼夜をいとわず地域と打ち合わせをしていただき、また、広範囲から利用者が訪れる公園ですので、地元だけではなく、周辺の校区にまで範囲を広げて打ち合わせをしていただいた結果、広い地域の意見を反映し、納得できるプランになっていると、皆さん大変喜んでおられます。また、そういうプランづくりに取り組んでいただいた福岡市に大変感謝されています。
 このような取り組みの中で、公園の維持管理についても行政任せにするのではなく、地域が主体的に取り組んでいこうという機運が盛り上がってきています。こうした機運が盛り上がってきたのは、地域の熱意が高かっただけではなく、行政が何度も地域に足を運び、地域の意見に耳に傾けるなど、地域と行政がともに汗をかいてつくり上げたプランであるからにほかなりません。まさに地域と行政の共働のたまものであります。
 今後、再整備が進んでいく段階、また再整備完了後においても、行政には地域との情報共有や連携を密にしていただき、地域にはこの機運をさらに高めてもらい、花壇づくりや除草、清掃などにもこれまで以上にかかわっていただければ、地域みずからの手で守り育てる公園づくり、地域に愛され、地域が誇れる公園づくりの模範例となることは間違いないと確信しています。行政には、今後もこのようなすばらしい事例が一つでもふえるよう取り組んでいただくことを要望して、この質問を終わります。
 次に、若久団地の建てかえについてですが、同団地周辺の浸水対策については、UR都市機構に対し、新たに雨水の貯留施設などを整備し、できるだけ団地外への雨水の流水量の抑制に努めるよう強く指導していただいているところであります。
 また、本市においても、団地周辺の南大橋地区における既存の下水道雨水施設の改良や増強など、昨年の決算特別委員会で質問し、その後しっかり対応していただいているところでありますが、道路交通環境に関する課題については、現在も地元と協議中と伺っています。
 当該事業の道路整備に伴い、現在URが管理している行きどまりの団地内道路は、公道として市が管理する道路となることから、仮に通り抜け可能な道路となる場合、大橋方面などへの交通利便性の向上を期待する意見がある一方で、団地内道路や周辺道路の交通量の増加により安全性を不安に思う意見などさまざまな意見があり、高い関心が示されています。私もこうした双方の意見には十分に理解できますが、その対応には大変苦慮しているところであります。
 今後、地元の意見を十分踏まえながら、福岡市とURが連携してしっかり取り組んでほしいと思いますが、福岡市の今後の対応をお伺いして、この質問を終わります。
 次に、野間二丁目交差点についてですが、1年前の平成24年6月に、地元住民から渋滞緩和と児童の安全確保に関する要望が出されており、市は県警に要望を出しているということですが、いまだに右折矢印信号機は設置されておらず、渋滞は改善していない状況にあります。
 また、渋滞を避けるために直進した後、信号もないところで右折し、生活道路である児童の通学路へ迂回している車がある状況は、児童の交通事故はもちろんのこと、歩道を通行する歩行者も危険にさらされており、心配でなりません。
 道路を広げたり、右折レーンを設置したりと大規模な道路工事をするのであれば、莫大な経費と工事期間を要しますが、信号制御の周期や規制のあり方の見直しであれば、経費も少なく工期も短くて済みます。ほんのわずかなことで、朝の通勤時間帯の交通渋滞が緩和され、児童の安全も守られるのではないでしょうか。他の区のように地下鉄が整備されていないという特異性のある南区の住民にとって、通勤、通学や買い物の移動手段として自家用車はバスとともに欠かせないものとなっています。
 市は、南区の交通の利便性の向上を確保するため、この交差点の渋滞緩和に対する住民の要望を真摯に受けとめ、交通管制を所管する福岡県警本部の交通規制課に直接働きかけていくべきではないでしょうか。御所見をお伺いして、この質問を終わります。
 次に、九州がんセンターの建てかえについてですが、九州がんセンターは、がん診療連携拠点病院として厚生労働大臣の指定を受けており、患者への質の高いがん治療の提供だけでなく、市内の医療機関との連携協力体制の構築に当たっても、重要な役割を果たしていると考えております。
 また、臨床研究や患者への相談支援なども行っており、がん対策においては、福岡市内だけでなく、福岡県内の中心的な役割を担っており、さらには九州全域の拠点としても期待されています。
 今回の建てかえに当たり、その開設主体が独立行政法人国立病院機構ということで、医療法に基づく変更承認の事務は、福岡市ではなく九州厚生局が行うとのお答えですが、このような福岡市にとって重要な医療施設である九州がんセンターについては、地域医療のさらなる推進のため、市としても積極的にかかわるべきと考えます。御所見をお伺いして、この質問を終わります。
 以上で2問目の質問を終わります。


◯住宅都市局長(馬場 隆) 緑化地域制度の導入に向けた今後の進め方についてお答えいたします。
 緑化地域制度は、緑を確保していく上で有効な制度であると認識いたしておりますが、一方で、この制度は、一定規模以上の敷地における建築行為の際に一定基準の緑化を求める制度であるため、市民や事業者の十分な理解と合意が必要であると考えております。
 また、福岡市では、コンパクトに市街地が形成されており、共同住宅の割合が約75.5%と全国一高いこと、また中心市街地で航空法の高さ制限があることなど、福岡市特有の状況もございます。
 このため、検討に当たりましては、平成25年度中に専門家によるアドバイザー会議を設置し、その御意見を伺いながら、福岡市の地域特性を踏まえ、現在進めております高度地区の見直しとも連携して、総合的な観点から検討を進めていきたいと考えております。
 今後とも、市民や事業者の理解が得られ、実効性のある制度の構築を目指して着実に取り組んでまいります。以上でございます。


◯道路下水道局長(中野計雄) UR若久団地の建てかえについてお答えいたします。
 建てかえ事業による道路整備に伴い、団地周辺の道路交通環境に関する地元のさまざまな意見があることは十分に認識しております。
 今回の道路整備につきましては、地元の意見がまとまることが最も重要でありますので、地元自治協議会で設置されました若久団地再開発対策委員会で十分に議論していただくため、現在、UR都市機構に対し交通量調査などを実施するなど、協議、指導を行っております。
 今後も地元の議論の推移を見守りながら、市としても、交通管理者である警察との協議を行うなど、若久団地周辺の道路交通環境の課題について、引き続きUR都市機構と連携して取り組んでまいります。以上でございます。


◯市民局長(四宮祐司) 野間二丁目交差点について、福岡県警察本部に直接働きかけ、渋滞緩和の早期改善に取り組むべきとのお尋ねでございますが、野間二丁目交差点の渋滞状況や通学路の安全対策について、福岡県警察本部交通規制課と協議を行いました結果、信号機の制御時間を見直すことにより、速やかに同交差点の渋滞緩和に取り組むことにつきまして確認をいたしたところでございます。以上でございます。


◯保健福祉局長(中島淳一郎) 九州がんセンターの建てかえに関する御質問にお答えいたします。
 九州がんセンターにつきましては、九州大学病院とともに福岡県の都道府県がん診療連携拠点病院に指定されております。
 都道府県がん診療連携拠点病院では、専門的かつ高度ながん治療を行うだけでなく、医療従事者に対する研修やがん治療発展のための臨床研究などが行われており、地域における人材育成や技術力の向上に大きな役割を果たしておられます。
 福岡市としましても、九州がんセンターはがん診療における重要な拠点と認識しており、新病院となってその機能がさらに向上し、患者へのより質の高い医療の提供を期待するとともに、九州がんセンターが行う市民への情報提供や広報啓発について協力してまいりたいと考えております。以上でございます。


◯46番(国分徳彦) 緑化地域制度についてですが、局長の御答弁では、今後も着実に取り組みを進められるとのことで、安心しました。
 先ほども申しましたが、緑は美しく魅力的な景観の創出や都市環境の改善など、住む人にとっても、まちを訪れる人にとっても重要な役割を担っています。
 また、昨年12月に策定された第9次福岡市基本計画においても、人と環境と都市活力の調和がとれたアジアのリーダー都市を目指す上で、豊かな緑を守り、創り、育てていくことが重要であるとしっかり記されています。
 都市公園の整備や公共施設緑化など、これまでも取り組まれてきていますが、厳しい財政状況のもと、管理が十分行き届かないなど、公共による緑化の推進には限界があると感じています。
 緑化地域制度は、都市に永続的な緑をふやす上で非常に効果が高く、緑化の実効性も高い制度です。行政だけでやろうとせず、民間の力もかりながら官民共働で緑化を推進していくことが今後の緑行政のあり方ではないかと考えます。
 御答弁いただいたとおり、緑化地域制度は、民間の建築行為に緑化の義務を課すものですので、市民や事業者から十分な理解をいただけるものとする必要がありますし、また、しっかり効果を上げるために、高さ制限との調整や制度設計に時間をかける必要があると思いますが、できるだけ早い制度導入を切にお願いしまして、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。




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